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ボリビア:Paitití鉱山会社労働者、和解に向けて協議開始
2017年8月1日付け地元各紙及び鉱業冶金省によると、7月31日朝、Paitití鉱山会社(Empresa Minera Paitití)の80人程度の労働者のグループが、ブラジルと繋がる道路のSan Jose de Chiquitos市近辺で給与引き上げ等の保障を求めて道路封鎖を開始し、午後2時まで抗議行動を続けた。
Paitití鉱山会社のJoaquín Zenteno社長は、労働者の要求は会社の経済・財務状況を行き詰らせる可能性があると主張し、開発プロジェクトの期間を延長するための投資計画を実施する必要があると述べた。Zenteno社長によれば、同社の給与は平均で21,000ボリビアノ(約3,000US$)と非常に高額であるにもかかわらず、17%の給与引き上げを要求している他、給与3か月分のボーナス、住居購入のための2万US$の貸与、各労働者に対する10万US$の保険、損害賠償としての組合への50万US$の支払いを要求している。
他方、ボリビア鉱山労働者労組連合(FSTMB)のOrlando Gutiérrez事務局長は、一般労働法を遵守しない企業に対しては、今回のような抗議行動を行うことを主張した。
César Navarro鉱業冶金大臣とVíctor Luna労働副大臣は、Santa Cruz県労働総連、FSTMB、Paitití鉱山会社労働組合及び同社幹部と会合し、本件解決のための協議を開始した。Navarro大臣は、本件を労働省の管轄であると認めながらも、鉱業セクターに直接的な影響をもたらす問題であるとして、解決のために仲介することを約束した。企業と労働者は協定に署名し、この協定に沿って労働省が判断を行うこととなり、両者は、和解に向けて労働省が8月2日に主催する会合に参加することを確認した。