ニュース・フラッシュ
2017年8月17日
ジャカルタ
南博志
インドネシア:PT Freeport Indonesia鉱業契約延長交渉は長期化も
2017年8月15日付地元メディアによると、Ignasius Jonanエネルギー鉱物資源大臣は10日、Sri Mulyani財務大臣とPT Freeport Indonesia(PTFI)の鉱業契約延長交渉の問題について会談した。しかし、この会談内容や交渉進捗状況については公表されなかった。
インドネシア政府側の交渉条件は変更されていない模様で、一時は事業延長条件、製錬所開発・建設義務、インドネシア企業への株式売却、課税問題の4つの論点中3項目で合意かとも伝えられたが、PTFI親会社のFreeport MacMoran側は合意に達するのは一括でとしており、交渉はさらに長期化しそうとのこと。なお、両者は10月までに合意に達することで一致しているものの、国際仲裁に持ち込まれる可能性も消えていない。
また、Rio Tintoは、Freeport MacMoranと締結している法人を設立しない合弁契約の中に、Rio TintoがPTFIの新株予約権を持つとの規定があるため、交渉の行方を注視している。伝えられるところによると、Rio Tintoはこの対立に嫌気がさしている模様。
