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- 金 ベースメタル
コロンビア:金の違法採掘、1,200mUS$を動かす
2017年8月1日付け地元紙によると、コロンビア鉱業協会(ACM)は、同国における違法鉱業による金の生産量と輸出額は全体の8割を占め、年間1,200mUS$を動かしていると伝えた。
金の採掘は主にAntioquia県のSegovia、Remedio及び Buriticáの3地域で行われ、SegoviaとRemedioでは、違法行為取締への反対デモが実施されている。また国家鉱業庁(ANM)によれば、現在国内で有効な鉱区7,996件のうち18.1%に相当する1,448件がAntioquia県に存在し、このうち824件が金の採掘を対象としている。
一方、Antioquia県Buriticá市がContinental Gold社の協力のもと、金採掘の合法化を推進する「Buriticáプラン」のLaura Jiménezコーデイネーターは、最近起きたMorocho鉱山での爆破事件について、「調査を進めなければ結論は出ないが、違法採掘業者が(合法業者への嫌がらせのため)意図的に行った形跡がある」とし、2015年末から2016年初頭にかけてBuriticá市には住民の6倍にのぼる12,000人の違法採掘労働者が存在し、その後減少したものの、政府による対策の緩和によって再び増加傾向が見られるとコメントした。
さらにGermán Arce鉱山エネルギー大臣は、「敵は鉱業活動そのものではなくその違法性にある。違法鉱業により、多くの土地や資源が荒らされ、土壌や河川等の環境が破壊され、組織犯罪や社会紛争、マネーロンダリング等の問題が引き起こされている」と訴えた。
