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ニュース・フラッシュ

2017年8月22日 メキシコ 森元英樹

グアテマラ:加Tahoe Resources社、Escobal鉱山鉱業権停止問題を受け生産量が減少

 2017年8月9日付け業界紙によると、加Tahoe Resources社(本社:バンクーバー)は、同社がグアテマラに保有するEscobal多金属鉱山の抗議を通した鉱業権停止による問題を受け、2017年銀生産量見通しが不透明な状況になった。
 同国最高裁判所は、ライセンスを付与する政府の承認を不服とする地元NGOの上告に対し、Escobal鉱山の鉱業権を停止する判決を下した。また、2017年6月から同鉱山周辺住民は、同鉱山の活動が地震を誘発するとして鉱山へのアクセス道を封鎖していた。
 同社幹部は、グアテマラの状況は、非常に複雑であり、流動的である。鉱山開発国において人口密集地から遠方になるほど、(閉鎖活動などに対する)法の支配が及ばなくなる。グアテマラ政府が解決に向けた道筋を開くこと期待していると述べた。
 同鉱山の2017年第2四半期の生産量は、銀が前年同期の177.3tから126.9tへ、金が同84kgから5kgへ、亜鉛が同4,000tから2,900tへ、鉛が同2,700tから2,000tに減少した。

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