ニュース・フラッシュ
2017年8月22日
リマ
栗原健一
ボリビア:2017年上半期の輸出額は前年同期比7%増
2017年8月11日付け地元紙によると、ボリビア統計局(INE)の報告によれば、本年上半期の輸出は3,607.6mUS$となり、天然ガス(1,167.2mUS$)、亜鉛(596.1mUS$)、鉛(108.8mUS$)に押し上げられて、前年同期(3,372.6mUS$)に比べて7%増となった。他方、農牧分野、製造分野、銀、錫、金等は前年同期比マイナスとなった。
Juan Antonio Morales元中銀総裁は、鉱物価格の回復により本年の輸出は良くなると見通しており、年間輸出額は8,000mUS$弱となり2016年を少し上回るだろうとの予測を発表した。天然ガスについては、価格は戻ってきているものの、販売量が落ち込んでいることを指摘した。また、公共投資プログラムのボリューム増加と為替が原因の輸入の増加が重要な問題であると警告し、さらに密輸分を入れると輸入がさらに大きくなることを指摘した。
ボリビア貿易研究所(IBCE)のGary Rodríguez所長は、今年の輸出額は昨年(7,214.2mUS$)を上回り、8,000mUS$以上になることを期待していると述べたが、ボリビアの主要な輸出品は原材料で国際価格に左右される状況が残念だとコメントした。2016年の輸出は、2015年より18%減で、炭化水素分野の輸出は46.8%減であった。