ニュース・フラッシュ
2017年8月23日
メキシコ
森元英樹
メキシコ:鉱業投資額、2010年以来の最低額となる
2017年8月18日付け地元紙によると、近年のメキシコ鉱業投資額は2010年3,316mUS$、2011年5,612mUS$、2012年8,043mUS$、2013年6,576mUS$、2014年4,948mUS$、2015年4,630mUS$と下降傾向が続き、2016年は、生産額が好調であったものの、投資額は減少が更に進み3,752mUS$となり、2010年以来の最低値となった。鉱業会議所(Camimex)事務局長は、新たな税制、治安、法的安定性の欠落が鉱山投資の抑止になっていると述べた。国家統計地理情報院(INEGI)によると、2016年の鉱業生産額は対前年比10%増の234,282百万ペソであったが、増加した要因は、ペソ安と金属価格の回復によるものであり、回復基調を示すものではないと述べている。なお、2016年、Fresnillo社のSan Julián、Minera del Norte社のLa Negra、H14、Santacruz Silver社のVeta Grande、GoGold社のSanta Gertrudis、Minera México社のQuebalix IVが生産を開始したものの、15プロジェクトが開発中止乃至延期の発表を行っている。Camimexは、金属価格、特に貴金属価格が回復したことから2017年は、探鉱費を含め増額となり投資総額は5,532mUS$にまで回復すると予測している。
