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ニュース・フラッシュ

鉱種:
リチウム
2017年8月25日 シドニー 吉川竜太

豪:中国Tianqi Lithium社、訴訟リスクを伴うもののWA州における水酸化Li処理工場とGreenbushes鉱山の拡張計画に前向き

 2017年8月21日、中国Tianqi Lithium社は地元メディアに対し、同社がWA州パースの南に位置するKwinanaで建設を進めている水酸化Li処理工場に対する、総額700mA$に及ぶ投資に非常に前向きであると語ったと報じられている。Tianqi Lithium社の豪責任者であるPhil Thick氏は取材に対し、現在Kwinanaでは400mA$を投じた第1ステージの開発工事が進められており、2017年10月に317mA$を投じる予定の第2ステージの拡張工事に進むかどうかを判断する予定であると語った。同社の水酸化Li処理工場には、同社が51%の権益を、またニューヨーク証券取引所に上場しているAlbemarle社が残る49%を保有するGreenbushes Li-Ta鉱山からLi鉱石が供給される予定であり、Tianqi Lithium社とAlbemarle社は、Greenbushes鉱山の生産量を2倍に拡張することを計画している。ただし、同拡張計画については、Greenbushes鉱山から産出されるTaの独占引き取り権を保有するAdvanced Metals社が、同鉱山のTa資源を毀損する恐れがある両社の拡張計画はAdvanced Metals社の紙面による事前同意を得ておらず、計画そのものが不当であるとしてTianqi Lithium社とAlbemarle社を相手取り提訴しており、その結果によっては拡張計画のみならず、Liマーケットにも影響が出るリスクがあると報じられている。

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