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メキシコ:2017年鉱業投資額、回復の可能性
2017年メキシコ鉱業投資額は、探鉱、拡張、新規プロジェクト及び設備投資部門が回復基調を示していることから、増加する可能性があることが明らかになった。
鉱業会議所(Camimex)は、金属・貴金属価格が回復していることから、2017年投資額は前年の3,751mUS$から47.4%増加し5,532mUS$になると予測している。同額は2013年以降の最高値であるが、2012年に記録した8,043mUS$を下回る額である。
特に大きく回復している分野が探鉱分野であり、Camimexは、同分野の2017年投資額は前年の430mUS$から866mUS$に倍増すると予測している。新規プロジェクト向け投資は467mUS$から650mUS$に拡大する可能性がある。これには、Fresnillo社San Julián鉱山、Torex Gold社El Limón-Guajes鉱山が含まれている。2017~2020年に生産開始予定の新プロジェクト向け投資額は、金プロジェクトを中心に2,468mUS$と推計されている。具体的には、Torex社のMedia Lunaプロジェクト、Goldcorp社のPeñasquito鉱山、Fresnillo社のOrisyvo、Juanicipioプロジェクトなどがあり、同期間の銀プロジェクト向け投資額は、Peñoles社のRey de Plataプロジェクト向け65mUS$を含め545mUS$と推計されている。既存鉱山の拡張投資額は、558mUS$から954mUS$に増加すると予測されており、Pan American Silver社はLa Colorada鉱山に164mUS$、Dolores鉱山に112mUS$を投じ、また、Fresnillo社は Herradura鉱山に110mUS$を投じ拡張工事を行っている。設備投資額は625mUS$から914mUS$に、修繕費は376mUS$から432mUS$に、環境関連経費は190mUS$から250mUS$に増加する見込みである。
