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- 鉱種:
- 銀 ベースメタル
メキシコ:2017年第2四半期国内銀生産量、大幅な増加
2017年8月18日付け地元紙は、国内の主要銀生産企業10社の2017年第2四半期銀生産量が飛躍的に増加した旨報じている。概要は以下のとおり。メキシコ国内で操業するメキシコ、カナダ、米国企業の2017年第2四半期総生産量は前年同期の34.9百万ozから38百万ozへ増加した。過去の四半期別では、2015年第2四半期の37.3百万oz、2017年第1四半期の36.7百万ozと比較しても高い生産量である。以下に各企業の2017年第2四半期の生産量を示す。
第1位:墨Peñoles社:16.4百万oz(前年同期14.9百万oz)
Peñoles社子会社Fresnillo社が保有するSan Julián新鉱山とFresnillo鉱山の改良の結果、生産量が増加した。なお、Fresnillo社の生産量は1.5百万oz増の14.5百万ozとなった。
第2位:加Goldcorp社(本社:バンクーバー):5.33百万oz(同3.12百万oz)
ラテンアメリカ地域最大の金生産企業であり、今期は、同社が保有するPeñasquito鉱山の高品位鉱床の開発、精錬技術の改良から、生産量が増加した。
第3位:米Southern Copper社(本社:アリゾナ):3.2百万oz(同3.3百万oz)
前年同期と変化は見られないが、生産量は公開されていないため、銀売上に基づいたもので算出している。
第4位:加Pan American Silver社(本社:バンクーバー):3.03百万oz(同2.87百万oz)
同社が保有するLa Colorada鉱山、Dolores鉱山の生産量が回復したものの、Álamo Dorado鉱山が閉山段階にあることから、生産量の増加は相殺される結果となった。
第5位:加First Majestic Silver社(本社:バンクーバー):2.29百万oz(同2.84百万oz)
同社はメキシコ国内に6つの鉱山を保有するが、La Encantada鉱山をはじめ、労働者によるストライキの影響により前年同期より生産量は減少した。
第6位:墨Minera Frisco社:2.29百万oz(同2.17百万oz)
同社はメキシコ国内に9つの鉱山を保有するが、第5位の加First Majestic Silver社より少ない生産量となっている。
第7位:加Fortuna Silver社(本社:バンクーバー):1.89百万oz(同1.23百万oz)
同社が保有するSan José鉱山における拡張工事が終了したことにより、生産量は前年より増加した。
第8位:米Coeur Mining社(本社:シカゴ):1.46百万oz(同1.31百万oz)
同社が保有するPalmarejo鉱山のGuadalupe鉱床、Independencia鉱床における生産量拡大が同社全体の生産量の伸びに貢献した。
第9位:加Endeavour Silver社(本社:バンクーバー):1.14百万oz(同1.55百万oz)
同社が保有するGuanaceví鉱山の電気系統トラブルにより生産量が減少した。なお、同社は、同トラブルの修復作業はほぼ完了している旨発表している。
第10位:加Primero Mining社(本社:トロント):970,000oz(同1.6百万oz)
同社が保有するSan Dimas鉱山におけるストライキが影響し、生産量は減少した。