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ニュース・フラッシュ

2017年8月25日 モスクワ 黒須利彦

ウクライナ:カザフスタン及びロシアとの核燃料生産合弁から撤退へ

 2017年8月9日付の地元報道等によると、ウクライナ政府は、カザフスタン及びロシアとの核燃料生産合弁企業UKRTVS社からの撤退を予定している。担当官庁が合弁企業の政府持分(33.3%)の競売を発表した。競売は2017年8月30日に予定され、開始価格は92万1,000フリヴニャ(1,189万カザフスタン・テンゲ、換算レート:1フリヴニャ=12.91カザフスタン・テンゲ)となる。
 UKRTVS社は、CIS諸国の核燃料サイクル企業間の協力発展の一環として2001年に設立され、2003年5月に同社の事業発展支援に関するウクライナ、カザフスタン、ロシアの政府間協定が調印された。対等出資による設立者はTVEL社(ロシア)、国営原子力会社Kazatomprom(カザフスタン)、ウクライナ国有資産基金(ウクライナ)である。事業分野はウクライナにある原子力発電所のVVER-1000型原子炉向けに競争力ある核燃料を共同生産することであった。

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