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ロシア:ロシア初のベリリウム生産立上げが無期延期へ
2017年8月16日付の地元報道等によると、2020年に予定されていたSiberian Chemical Combine社(Rosatom社傘下)をベースとするロシア初のベリリウム生産立ち上げプロジェクト(年産能力300t)は、ロシアではまだ生産の必要がないとの理由から無期延期となった。
世界でベリリウムを生産しているのは中国、米国、カザフスタンの3か国であり、ロシアはカザフスタン産ベリリウムにより需要を完全に満たしている。現在、世界全体のベリリウム年産量は300t超である。
ロシア初の金属ベリリウム及び同化合物の試験生産立上げプロジェクトの費用は15億5,000万RUB(ルーブル)と想定されていた。プロジェクト第一段階(技術開発)の完了証書は2016年12月末にロシア産業貿易省との間で調印された。トムスク工科大学はベリリウム生産技術開発の成果報告を行い、研究生産合同Rare Metals of Siberiaは、商業生産第一期向けに産業発展基金から資金を得ていた。プロジェクトは国家プログラム「産業発展・産業競争力向上」の一環として実施されていた。
