ニュース・フラッシュ
2017年8月28日
シドニー
吉川竜太
豪:豪鉱山各社、資源価格の回復を受け好調な内容の決算を発表
豪鉱山各社は2016/17年度の決算において好調な決算を発表しており、資源価格の低迷から苦戦を強いられた2015/16年度と対照的な結果となっている。BHPは8月22日に2016/17年度における純利益が5.89bUS$に達したことを発表。前年度が6.4bUS$の赤字であったことと非常に対照的な結果となった。また、Rio Tintoも8月2日に、2017年6月までの半年間の決算で、純利益が3.3bUS$と市場の期待には達しなかったものの、前年同期と比較するとほぼ倍増したことを報告。豪鉄鉱石大手のFortescue Metals社も、2016/17年度の税引き後純利益が2015/16年度と比較して2倍以上の2.1bA$となったことを報告している。
業績の伸びは産金企業でも顕著であり豪産金6位のNorthern Star社は8月22日、2015/16年度の税引き後純利益が前年度から42%増で、過去最高の215.3mA$になったことを報告。豪産金4位のEvolution Mining社も8月17日に、2015/16年度の税引き後純利益が過去最高の217.6mA$となったことを報告している。豪産金2位のNewcrest社は、NSW州のCadia鉱山が地震による操業停止に追い込まれたことが響き、純利益は前年度比7%減の308mUS$に留まっている。好調な決算を受け2017/18年度、探鉱に巨額を投じる企業も多く、Northern Star社は35mA$を、Evolution Mining社も25~30mA$の支出を予定している。
