ニュース・フラッシュ
2017年8月29日
ジャカルタ
南博志
インドネシア:バンカ・ブリトゥン州政府、鉱業許可の新規交付と延長を一時凍結
2017年8月22日付地元メディアによると、バンカ・ブリトゥン州政府は、鉱業許可の新規交付と延長を今後3か月間凍結する方針を示した。新たな州知事令を制定するまでの措置で、錫鉱山が環境に与える影響を緩和することが目的。
同州Erzaldi Rosman Djohan知事は、既に1か月前から許可を凍結していることを明らかにした。新たな州知事令には閉山後の採掘場の埋立て・緑化等の対策義務等を盛り込む方針。一方、環境・林業省によると、同州内の275,500haの土地が錫採掘の影響により壊滅的な状態にあると指摘しており、州政府と錫鉱山会社は早急に環境対策を進める必要があると述べた。
なお、インドネシアは世界第2位の錫鉱石生産国であり、中でも同州は最大の生産地域である。