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ニュース・フラッシュ

2017年8月30日 リマ 栗原健一

ペルー:清算手続き中のMinera Castrovirreyna社、10月に資産売却の入札を実施

 2017年8月25日付け地元紙によると、清算手続き中のMinera Castrovirreyna社の資産・入札管理を担うRight Business社は、Minera Castrovirreyna社の鉱区266件や選鉱プラント等の資産売却を目的とした入札が2017年10月に計画されており、国内外の企業7社がこれら資産の買収に関心を示していることを明らかにした。
 Right Business社によれば、入札の対象となっているのはHuancavelica州Castrovirreyna郡内の鉱区266件、選鉱プラント(処理量2,000tpd、査定額21.7mUS$)のほか、選鉱権、キャンプ地、排滓堆積場、発電施設、貯蔵施設等が含まれている。第1回目の入札は10月16日で、1回目で落札業者が決定しなかった場合10月23日と10月30日が予備日として設定されている。また、落札企業は同社の債務や既存の休廃止鉱山鉱害対策責任は負わない条件となっている。
 Minera Castrovirreyna社は、銀の価格下落をきっかけとして生産を停止、資金繰りが悪化しサプライヤーへの支払いが遅延していた。当初は会社再建が検討されていたが、再建計画が承認されなかったことから資産の売却による債務返済が決定された。
 Right Business社は、Minera Castrovirreyna社のReliquias鉱床では年間1.5百万oz(約46.7t)の銀のほか、銅その他の鉱種の生産を行うポテンシャルを有するとの見方を示している。

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