ニュース・フラッシュ
2017年8月31日
メキシコ
森元英樹
ドミニカ共和国:鉱業権保有者への取締りを強化
2017年8月25日付け地元紙によると、ドミニカ共和国の鉱業権のうち約半数が法令遵守違反により停止命令を受ける可能性がある。エネルギー鉱山省は、法令違反もしくは改善命令に応じない採掘権者と協議を行っているとコメントした。法令遵守違反の中には、鉱業権料の未払、操業状況の未報告、鉱業権譲渡での操業開始などが含まれている。ドミニカ共和国では、128の鉱業権(166,000ha)が設定されており、今回、協議が行われているのは58か所の鉱業権者であり、鉱区面積は61,000haに上る。エネルギー鉱山大臣は、長期間鉱区を保有し、鉱業権を高値で売却する事例があり、そのような鉱業権を厳しく取り締まると述べた。また、鉱業局長は、操業面、及び技術的観点から網羅的に確認作業を進めており、期間的期限を設け、鉱区開放を進めていくと付け加えた。また、政府は、4つの鉱業権申請に対し鉱業法の要件を満たしていないこと、所管省庁からの要請に対し適切に対応していないとして非承認の決定を下した。その中には、Barrick Gold 社とGoldcorp社が60:40で権益を保有するPueblo Viejo鉱山、Falcondo de Americano Níkel鉱山、GoldQuest Mining社が保有するRomero金鉱山が含まれていると言われている。
