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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2017年9月6日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:加Almaden Minerals社、2019年からIxtaca金銀プロジェクトの操業開始

 2017年8月28日付け地元紙によると、加Almaden Minerals社(本社:バンクーバー)は、同社がPuebla州に保有するIxtaca金・銀プロジェクトの操業を2019年から開始する予定であることを明らかにした。同プロジェクトは、Puebla州・州都北約95km、2001年に同社が買収したTuligtic鉱区7,200ha内に位置し、現在の予測平均品位はAu 0.62g/t、Ag 37.7g/tが捕捉されている。なお、プレFS調査の概要は以下のとおり。

  • 露天掘り、抽出プラントによる最初の5年間の粗鉱処理量は7,650t/日、その後は、同15,300t/日による操業を行う。CAPEX 117百万US$により、操業開始後の9年間の年平均生産量は金2.8t、銀170tを見込み、それらのAISC(全維持コスト)は、2017年第1四半期の中南米主要貴金属鉱山の平均値(金899US$/oz、銀12.25US$/oz)並みの金862US$/oz、銀12.50US$/ozと推計されている。
  • 市況を金1,250US$/oz、銀18US$/oz、及び金1,150US$/oz、銀15US$/ozにより算出されたIRR(内部収益率)はそれぞれ41%及び28%となっている。なお、これらは20ペソ/US$の為替で算出しており、ペソ高となった場合IRRは下落する。
  • 同社は直ちにFS調査を行い、2017年第3四半期には環境影響評価書の認可申請を行う予定である。
  • 2017年8月に埋蔵量を増加する目的で実施したボーリング調査によると、同社は、着鉱幅10.5mの平均品位:Au 3.54g/t、Ag 307g/tを捕捉しており、同プロジェクトの北地区において高品位の鉱化作用地区が広がる可能性があることを確認した。
  • 同社は、プレFS調査結果を通し、合併等を含めた総合鉱業企業の可能性も模索している。
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