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ニュース・フラッシュ

2017年9月26日 リマ 栗原健一

ペルー:Buenaventura社、小規模鉱山4件を売却

 2017年9月11日付け地元紙によると、Buenaventura社は、Antapite金鉱山、Ishihuinca金鉱山、Recuperada多金属鉱山(いずれもHuancavelica州)と、Breapampa金鉱山(Ayacucho州)の売却を完了した。
 同社のBenaviedes事業開発部長は、Buenaventura社にとって象徴的な意味を持つJulcani鉱山(Huancavelica州)を除く全ての小規模鉱山を手放したとコメント、今後同社はより大きな利益をもたらす、規模のより大きなプロジェクトや鉱山開発に注力していくとの方針を示した。さらに、Shila-Paula鉱山(Arequpa州)は買い手が見つからなかったため閉山したことを明らかにした。
 これは、Breapampa鉱山をはじめとする小規模資本・短期間での鉱山開発に取り組んできたこれまでの同社の戦略からの方針転換である。なお、今後同社はUchucchacua銀鉱山(Lima州)拡張のほか、San Gabriel金プロジェクトやTrapiche銅プロジェクトの鉱山建設等、多大な投資を行う予定となっている。
 さらにBenavides部長は、11月に実施予定のMichiquillay銅プロジェクト入札について、過去にもMichiquillay銅プロジェクトへの参入を検討したことがあったが、当時の条件下ではBuenaventura社にとって魅力のある案件ではないとの判断が行われたこと、今回の入札は本プロジェクトの評価を行う2回目のチャンスと捉えていること、パートナーとのJVを検討していること等を明らかにした。さらに、Michiquillay銅プロジェクトはYanacocha金鉱山の近傍に位置していることから、入札の検討はごく当然の流れであると説明した。
 同様に、Doe Run社のCobriza銅鉱山についても触れ、入札公示の際には本鉱山に関する情報を検討したいとの考えを明らかにした。

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