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メキシコ:加Primero Mining社、San Dimas金銀鉱山の総合的な戦略が必要
2017年9月21日付け地元紙によると、加Primero Mining社(本社:トロント)は、同社の負債削減を進めるため、同社がDurango州に保有するSan Dimas金・銀鉱山について様々な検討を行っている。同社発表では、負債削減、同鉱山売却の評価、及び貴金属の将来性を含めた総合的な戦略評価を進めている。なお、同社は、Wheaton Precious Metals社と年間銀生産量186.6tを4.20US$/ozで供給する契約がある。2017年4月に終了したものの、約2か月間続いた労働組合によるストライキは、San Dimas鉱山の生産体制に大きな影響を与えている。また、同社の流動資産制限により同鉱山の2017年資本経費は33.4mUS$から21.7mUS$へと減少しており、2017年金換算生産量は当初の2.8~3.1tから2.3~2.6tへと下方修正された。同社関係者は、将来的に生産量を増強するためには、一定の投資が必要であり、開発費のみならず、探鉱費の重要性を指摘している。また、同社は、2016年から同鉱山が抱える保安の問題を解決するため、安全基準の見直しを進めており、採掘作業の中断は、さらなるコスト上昇、生産量減少を招いている。さらに、同社は、Wheaton Precious Metals社との契約による税額算出に係るメキシコ税務当局(SAT)との協議、ニューヨーク証券取引所の上場廃止問題等を多くの問題を抱えている。
