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- 鉱種:
- 金 銅 銀 亜鉛
メキシコ:Grupo México 社子会社のSouthern Copper社の生産拡大が継続
2017年9月15日付け地元紙によると、Grupo México社の子会社でメキシコとペルーに鉱山を保有するSouthern Copper社のメキシコ保有鉱山の銅、亜鉛、及び副産物である金、銀の生産量が増大する可能性がある。民間企業による調査によると、メキシコにおいて設備投資に4,000mUS$を投じており、6つの鉱山操業は好調に進むことが予想され、銅300,000t/年、亜鉛90,000t/年が確保され、更なる拡大が見込まれる。各プロジェクト概要は以下のとおり。
- 同社は、Sonora州に保有するBuenavista鉱山の亜鉛精鉱プロジェクトの基礎工事を開始する見込みである。同社の2016年亜鉛生産量は73,984tであり、同プロジェクト亜鉛生産量は80,000t/年と見込まれていることから、同プロジェクトが開始されると同社の亜鉛生産量は2倍以上に増大する。同プロジェクトの投資額は413mUS$と推計されており、2020年第1四半期の操業開始を見込んでおり、同時に銅20,000t/年が生産される計画である。
- 同社は、Pilares鉱床開発プロジェクトの露天掘り鉱山操業を2019年に開始することを発表した。同プロジェクトは、同社の承認プロセスを完了されており、10km離れたLa Caridad鉱山の浮遊選鉱プラントに粗鉱を供給する目的で進められており、2017年第2四半期の同社資料によるとCapexは189mUS$から159mUS$に減額され、予測生産量も40,000t/年から34,500t/年に縮小されている。
- 同社は、2017年第2四半期にBuenavista銅鉱山から45km離れたEl Pilar銅カソード・プロジェクト(露天掘り)の暫定投資計画310mUS$を発表した。計画では、環境に配慮したSxEw技術を採用し、操業開始後13年間で35,000t/年の銅カソードを生産する計画である。なお、同社は、当初の商業生産開始2018年を2019年に延期させており、2017年第1四半期に埋蔵量の再評価作業を開始させ、銅カソードの試験生産を開始している。
- 同社は、2017年、Baja California州南部に保有するEl Arcoプロジェクトの西部及び深部の鉱床調査を重点プロジェクトに位置付けた。現在、プロジェクトを効率的に開発するためのFS調査の開始に向けた技術評価を計画している。同社は、同プロジェクトは、埋蔵量2,700百万t、品位:Cu 0.4%、Au 0.11g/tの世界有数の鉱山になると評価している。開発は露天掘りでSxEwとの組み合わせにより銅190,000t/年、金105,000oz/年の生産量が見込まれている。なお、2017年第2四半期の同社報告書では、Capexは、3,000mUS$と推計されているが、役員会の承認は得られていない。
- 同社は、その他、Michoacan州にAngangueoプロジェクト、Zacatecas州にLos Chalchihuitesプロジェクトを保有するが、最新情報は公開していない。Angangueoプロジェクトは、銅20,900t/年、亜鉛10,200t/年、金及び銀の副産物を生産が見込まれており、投資額は175mUS$と推計されている。なお、環境関連の許可は承認済みである。Los Chalchihuitesプロジェクトは、銅26,000t/年の生産量が見込まれており、投資額は140mUS$と推計されているが、詳細は不明である。
