ニュース・フラッシュ
2017年9月29日
シドニー
吉川竜太
豪:BHP、2035年の電気自動車台数が1億4千万台となることを予測
2017年9月26日付の報道によると、BHPの最高販売責任者であるArnoud Balhuizen氏は、2017年が電気自動車普及への転換点となり、その影響はまず金属市場に現れ、ついで石油市場にも及ぶであろうと語った。Balhuizen氏は現状では世界の11億台の車のうち電気自動車は100万台ほどしかないが、欧州が内燃機関自動車からの転換を始めたことや中国の補助金政策もあり、BHPの予測では、バッテリー、各国の政策や補助金、インフラの状況に拠るところもあるが2035年には電気自動車の台数が1億4千万台に達しているであろう、と語った。また、製造業者としては電気自動車ブームは最初にCuの市場で起こると期待しているとし、過去20年間大きな発見が無く、既存鉱山が鉱量を減らす中で、市場は電気自動車のCuに対する影響力を過少化している、と語った。石油に関しては、今後内燃機関の改良などが進むことから電気自動車の影響はもう少し後で起こることになるのでないかと語っている。Balhuizen氏は中国が進めている「一帯一路」政策にも言及し、同政策を非常に大きな機会であると評価したうえで、アジアのインフラ整備が進むことから近い将来にコモディティの需要にも必ずや影響を及ぼすであろう、と語った。
