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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛
2017年10月4日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:主要亜鉛プロジェクト

 2017年9月28日付け地元紙は、メキシコ鉱業会議所(Camimex)の統計等を引用し、Peñoles社が保有するVelardeña鉱山がPeñoles社をメキシコ最大手の亜鉛生産企業に押し上げたと述べている。
 2016年におけるPeñoles社の亜鉛生産量は前年並みを維持、メキシコ亜鉛生産第2位の企業は、Peñasquito鉱山を操業する加Goldcorp社である。しかし、同鉱山の亜鉛生産量は前年比で著しく減少している。この要因は、粗鉱処理量の減少と品位低下にある。
 ここ数年、世界的な2つの大型亜鉛生産鉱山が閉山したことで、年間500千tの生産量が失われた。亜鉛市況の低迷によりGlencoreの鉱山が操業の一時停止を決断している。
 他方、亜鉛市況の回復等から2015年及び2016年に操業を一時停止乃至生産調整を行った鉱山の操業再開の動きがあり、2017年世界亜鉛生産量は、対前年比5.9%増を見込む。2016年、世界亜鉛生産量は、7か国で全体の78.1%を占めており、中国41.9%、ペルー10.1%、豪州6.8%であり、メキシコは第6位の5.2%となっている。

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