閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
タングステン
2017年10月5日 モスクワ 黒須利彦

ロシア:タングステン鉱石及び精鉱の輸出関税復活を延期

 2017年9月27日付の地元報道等によると、9月に予定されていたタングステン鉱石及び精鉱の10%輸出関税の課税再開は、2017年12月31日まで延期された。現在行われている関税のゼロ税率化は、国際市場における大幅な価格下落とロシア企業のタングステン鉱石・精鉱の生産量減少に対応したものである。
 ロシアが初期処理段階のタングステン原料に対する輸出関税を導入したのは2013年である。この措置が業界に与えた致命的影響を立証した生産者の要請により、2016年に関税は一時廃止された。ロシア鉱業製錬労働組合沿海地方支部によると、輸出関税適用期間中にロシアのタングステン精鉱生産はほぼ半減した。タングステン採掘関連企業は、閉鎖・稼働中の如何を問わず、企業城下町を形成しており、社会的な重責を担っていると生産者側は主張している。

ページトップへ