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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2017年10月17日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:加Alio Gold社Ana Paula金プロジェクトの進捗状況

 2017年10月12日付け業界紙によると、加Alio Gold社(本社:バンクーバー)がGuerrero州で保有するAna Paula金プロジェクトは、メキシコ有望金プロジェクト1つであり、高品位鉱床を有することで高い生産性が確保される可能性がある。Guerrero州は治安面での懸念があるものの、同プロジェクトは高い収益性が確保されることで開発に移行すると予想されている。同プロジェクトは、2鉱区、総面積4,238haで構成されており、Iguala市南西60km、Cuetzala del Progreso村近隣に位置する。同社は、同鉱区の北部及び南部に鉱区を有すため、プロジェクトは拡大する可能性があるとしており、現段階での埋蔵量は、平均品位金2.36g/t、31.7tと推計されている。2017年のプレFS調査では、露天掘りによる採掘、ヒープリーチによる抽出プラント、初期投資137百万US$、粗鉱処理量5千t/日により、鉱山寿命7.5年、金生産量27.0tと推計されている。また、キャッシュコストは金489US$/oz、AISC(全維持コスト)は金524US$/ozと低コスト鉱山となると予測されている。なお、金価格が1,250US$/oz及び1,100US$/ozで算出した内部収益率(IRR)は、34%及び26%であった。
 鉱業インフラに関しては、金抽出プラントまでの電力供給ライン延長2.5㎞の敷設により電力コストは0.08US$/kwhとなり、アクセス舗装道70㎞のうち23㎞は、建設工事と鉱山運営の最適化のため拡幅する必要がある。同社は、2017年4月の環境影響評価書(MIA)の取得に続き、9月に土地利用変更ライセンスを取得した。今後の予定としては、2017年末までに資金調達(2017年7月に総額50百万C$を実施)FS調査を終了させ、最終的な開発工事許可取得を2018年第1四半期に取得し、操業開始は2019年第4四半期を予定している。

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