ニュース・フラッシュ
2017年10月17日
シドニー
吉川竜太
豪:QLD州の鉱工業労働従事者への過失致死事案に対する処罰法案に対し、資源業界が反発を強める
2017年10月11日付の地元メディアは、QLD州の労働党政権が導入を検討している鉱工業労働従事者の過失致死事案への対処に関する法案に対し、同州の資源業界が次期選挙における労働党政権への反対運動の実施をちらつかせながら、反対を表明していることを報じている。同法案は、労働従事者の過失致死事案に関し、個人に責任がある場合は懲役最大20年、企業の場合は罰金最大10mA$を課すというもので、10月12日に議会において採決される予定である。QLD州資源協会は、本法案は当初工業での過失致死に適用するとのことであったが突如資源業界も対象となり、鉱山業界とのすり合わせが十分に行われておらず、また現行の法律と矛盾が生じており、逆に鉱山での安全性を低下させる可能性すらあるとして、QLD州政府を非難している。
