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豪:中国Minmetals社傘下のMMG社社長、銅と亜鉛を中心に今後も投資機会を探る方針を表明
2017年10月12日付のメディアは、中国国営鉱山会社Minmetals社傘下で香港及びASXに上場するMMG社のJerry Jiao社長がメルボルンで講演した内容を報じている。報道によるとMMG社は、中国の数ある国営鉱山会社が実施した海外での直接投資の中で、最も成功した例の一つとみなされている。ペルーのLas Banbas銅鉱山や豪QLD州のDugald River亜鉛鉱山の開発実績を有しており、肥大化し負債に苦しむ国営企業の再編を目指す中国政府によりMMG社を傘下に収めるMinmetals社は、国営企業再構築の試験プログラム適用企業に選出された。Jiao社長はこのことに触れ、中国で不足する鉱種に対する国際的な直接投資の実施企業としてMMGが位置付けられたということを意味するとし、今後電気自動車やソーラーパネル製造業の普及により中国での需要が強まると予想される銅及び亜鉛への投資機会を探る予定であり、案件発掘競争が激化している現状を鑑みると恐らくは単独での案件買収ではなく、案件保有企業との提携を指向するであろう、と発言。また、豪州は安定的で魅力的な投資先ではあるが人件費と電力コストが懸念材料だとした上で、既にほかの鉱山企業により占有されている豪州以外の成熟した鉱業国に限らず、中国政府が提唱する「一帯一路」諸国や、アフリカ・南米などに進出することが、MMG社の成長にとって大きなアドバンテージを有すると語った。
