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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2017年10月18日 シドニー 吉川竜太

豪:BHPの鉄鉱石運搬鉄道自動化と二酸化炭素回収貯留(CCS)に対する取り組みについて

 2017年10月16日付の地元メディアは、BHPが豪WA州Pilbara地域で進めている鉄道の自動化運転への取り組みを紹介している。それによると、BHPのPilbara地域における鉄鉱石運搬用の鉄道自動化への取り組みは、同じ取り組みを進めるRio Tintoが最初に列車の無人化自動運転を試みたのとは別の進め方をしている。BHPの運搬鉄道自動化への取り組みは三段階に分かれており、まずは4G通信システムを利用した最先端技術による各列車の運転手のスケジュール調整技術であり、これにより各長距離列車間の運転間隔の削減を可能にし、第二段階でBHPの鉄鉱石積出港であるPort Hedlandの敷地内における物流の自動化、最後に列車の無人化自動運転へと進むもので、いずれにせよBHPの主眼は列車の運転間隔を時間的・距離的に減らし効率的に列車を運転させ、如何にコストを低減させて投資を回収するかという点に向けられている。BHPは中国におけるCCS技術への関心と投資の高まりを背景に、最近CCSに対する取り組みも強化しており、2017年6月には北京大学に対してCCS技術研究費として7mUS$を、また10月にはメルボルン大、ケンブリッジ大、スタンフォード大の国際共同研究グループにCCSの理解を進歩させるための研究として3mUS$を資金提供したことを発表した。

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