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豪:豪州産金量の長期維持のため、探鉱費か鉱床発見効率を2倍にする必要があるとの分析結果が報告される
2017年10月16日付の地元メディアは、豪連邦科学産業研究機構(CSIRO)と鉱山産業団体がスポンサーとなり作成した報告書「Long-term forecast of Australia’s mineral production and revenue – The outlook for gold:2017-2057」を引用し、もし現在世界第2位の産金国である豪州が現在のAu輸出量を将来にわたり維持したいのであれば、Auへの探鉱費を2倍にする必要があることが判明したと報じている。Minex Consulting社がこの度発表した同報告書によると、2017年度豪州全体では生産量の増大と金価格の上昇により約18bA$に相当するAuが輸出されているが、既存鉱山からの産金量は今後2年は維持されるものの、その後減少に転じると予想。現在と同じ探鉱水準が維持された場合、Auの操業鉱山は2017年の71鉱山から2057年には47鉱山と半減し、産金量も301.7tから146.2tにまで落ち込むことが予測される。特に、既存鉱山からの生産量は2025年までにほぼ半減することが予測され、新鉱床の発見が不可欠であるとしており、もし豪産金業会が長期にわたり現在の生産水準を維持したいのであれば、探鉱費を2倍に増やすか鉱床の発見効率を2倍にする必要があると指摘している。
