メキシコ：Guerrero州の金プロジェクトの開発状況

　2017年10月13日付け地元紙は、Guerrero州のGoldベルト地帯において開発中のプロジェクトに関する開発状況を報じている。概要は以下のとおり。
　Guerrero州には全長約80kmにわたるGoldベルトが連なり、同州はここ数年来、金生産州として注目されている。2016年生産量は2015年比倍増となり、メキシコ第4位の金生産州となった。主な鉱山は、El Limón-Guajes鉱山（加Torex Gold社）、Los Filos鉱山（加Leagold Mining社）であり、両鉱山の2017年金生産量は560,000ozと推計されている。
・Media Lunaプロジェクト（Torex Gold社）
　同プロジェクトは2021年に生産開始予定で、投資額は482mUS$、金生産量は313,000oz/年の見込み。金換算7.4百万ozの埋蔵量が確認されているが、依然としてプロジェクトの大部分が未探鉱エリアであり、さらなる開発の可能性が残されている。
・ANA PAULAプロジェクト（加Alio Gold社）
　同プロジェクトは2018年に建設工事計画の最終承認がなされ、2019年に工事着工の予定である。投資額は137mUS$。2017年に行われたFS調査の結果によると、同プロジェクトにおける金生産量は7年半で868,000oz、116,000oz/年と推計されている。
・LOS FILOS鉱山拡張プロジェクト（加Leagold社）
　同プロジェクトは既存の露天掘り鉱山に加え、坑内掘りの開発を進めており、2017年の予想生産量185,000～200,000ozに対し、将来的には350,000oz/年にまで拡大する見込みである。
・REY DE PLATAプロジェクト（墨Peñoles社）
　同プロジェクトは銀プロジェクトとして開発中であり、2018年末に生産を開始する予定である。年間生産量は銀4.7百万oz、亜鉛40,000t、副産物として銅と鉛の生産が見込まれている。