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ポルトガル:ICSGの銅需給予測、2018年は104千tの供給不足へ
2017年10月23~24日、ポルトガル・リスボンにおいて国際銅研究会(ICSG)が開催され、2017年及び2018年の銅需給予測について協議が行われた。2017年及び2018年の銅需給バランスについて、2017年は151千tの供給不足、2018年は104千tの供給不足と予測した。
供給サイドについて、銅鉱山生産量については、2017年は対前年比2.7%減の19,807千t、2018年は2.5%増の20,311千tと予測。2017年は主要生産国であるインドネシアとチリの生産量の減少、新規・拡張プロジェクトの不足により、生産量の成長に影響を与えるとした。2018年はDRコンゴ、ザンビアの一時停止・生産削減していた鉱山の生産が回復、新規・拡張プロジェクトの生産開始が寄与するとしたが、2016年と同レベルの生産量となる見込み。銅地金生産量については、2017年は主要製錬所の一時停止等による生産削減が響き1.0%増の23,583千t、2018年はチリでのSx-Ewの回復・拡張が寄与し、2.5%増の24,179千tとした。
需要サイドについて、銅地金消費量については、2017年は対前年比1.0%増の23,733千t。2018年は中国とインドのインフラ向け需要を見込むとともに世界経済の継続した成長も予想され、対前年比2.3%増の24,283千tとした。
