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メキシコ:Sonora 州鉱業投資環境の現況
2017年11月1日付け業界紙によると、Sonora州は、同州における鉱業投資環境の現況を明らかにした。Fresnillo社は、Caborca郡において160mUS$を投じて金・銀の抽出処理拡張工事、及びLa Herradura金鉱山、Noce Buena金鉱山の拡張工事を行った。Grupo México社は、Cananea郡において170mUS$を投じて新たなEl Pilar銅鉱山の開発工事を開始する。両社は、同州に鉱業部門の主要鉱山を有し、また、金属国際市況の改善により開発が推進されることとなった。また、Fresnillo社は、新たにLa Herradura金鉱山のピット深部の高品位エリアの採鉱計画を進めている。投資額100mUS$の同プロジェクトはAbismo Centauroと名付けられ、既に試験を終了し、立上げに向けた検討が進んでいる。
国立統計地理情報院(INEGI)レポートによると、2017年8月末のSonora州の銅及び金生産量は、前年同期比銅15.6%、金3.35%の増加であった。また、本年8月のメキシコ金生産量に占める同州の割合は30%の3,566kgと全国第1位であり、第2位のZacatecas州が2,447kg、第3位のChihuahua州が2,138kgであった。さらに銅は、全国生産の80%を占めており生産量は52,013tであった。なお、第2位のZacatecas州は3,645tであった。
メキシコ鉱業会議所(Camimex)報告書によると、同州にはMuratos金鉱山のYaqui鉱床(加Alamos Gold社)、Santa Elena及びSan Felix 鉱山(米Mexus Gold社及びMarmar Holding社)、Lluvia de Oro鉱山(Metallorum社)、Abismo Centauro及びLa Herradura金鉱山拡張工事(Fresnillo plc)プロジェクトが存在する。これら6つのプロジェクトは、同州の金生産量を19.7t増加させる可能性を有しており、長期に亘る金生産州としての位置付けを強化することとなり、投資額は200mUS$以上と推計されている。
