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メキシコ:金生産量の増加計画を有する金生産主要3社の状況
2017年11月8日付け業界紙によると、メキシコ金生産企業である以下の3社は、メキシコの金生産の救世主となる可能性を報じている。それらの企業は、2019年に2017年生産計画比58~83%の増産計画を有し、その総量は9.3tに相当し、増産分は、新鉱山及び既存鉱山操業への投資により達成されるものであり、経済面での期待も持たれている。
なお、国立統計地理情報院(INEGI)によると、2017年1~8月期のメキシコ金生産量は、前年同期比3.6%減であり、また、2017年主要金鉱山の同量は前年を下回ると予想されている。
・加Pan American Silver社、83%の増加
同社がChihuahua州に保有するDolores鉱山の拡張は、金増産に大きく貢献するものであり、投資額は112mUS$に上る。拡張計画は、現行粗鉱処理量16.2千t/日を20千t/日へと拡張するものであり、2017年中の工事完了を見込んでおり、本年金生産量は6.4t/年に増加する。
・加Leagold Mining社、81.8%増加
同社がGuerrero州に保有するLos Filos鉱山の生産量を増加させる。同社は、Goldcorp社から買収し傘下に治めた6か月後の2017年9月、Bermejal坑内掘り鉱山の開発工事を開始した。計画通り2019年から操業を開始した場合、産金量は約4.7t/年となると見込まれており、Los Filos鉱山の総生産量は10.9t/年となる。同社は、Los Filos鉱山の2017年金生産量を5.8~6.2tと見込んでいる。
・米Argonaut Gold社、58.7%の増加
同社は、2019年の同社操業鉱山の生産量を金換算6.2tと見込んでいる。本年の同生産が3.8~4.0tであり、約6割近い増産となる。増加量は、2017年10月に商業生産を開始したSan Agustinプロジェクト(Durango州)とLa Colorada金・銀鉱山(Sonora州)及びEl Castillo金山(Durango州)の操業維持によるものである。さらに、同社は、長期的観点から南Baja California州に保有するSan Antonio金プロジェクトの許認可手続きを進めている。
