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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル
2017年11月17日 北京 関淳夫

インドネシア:中国罕王有限公司傘下のニッケル鉱山、生産・販売を再開

 中国罕王有限公司は、インドネシアで保有しているニッケル鉱山に対する生産・販売を再開することを発表した。
 中国罕王社は、インドネシアのスラウェシ州に世界で最も品質の高いラテライトニッケル鉱山を保有している。当該鉱山は、世界レベルの超大規模ニッケル資源を保有しており、ニッケル金属量は480万tに達し、平均品位はNi 1.37%で、世界のニッケル平均品位レベルを上回る(Ni 1.28%)。
 当該ニッケル鉱山は、2013年より採掘し始め、ラテライトニッケル鉱石を生産し、販売していたが、2014年1月、インドネシア政府は、鉱石輸出禁止令を発表した。ニッケル鉱石等を含む製錬製品を輸出できるものも規制対象となっているため、当該鉱山は3年間生産を停止し、メンテナンス状態が続いてきた。当該禁止令を実施することによって、いくつかの企業はインドネシアでニッケル製錬所を投資・建設し、現地でニッケル製品を加工する。インドネシアのニッケル製錬生産能力は年々上昇しており、現地ニッケル鉱石需要に対し大きく影響を与えている。中国罕王社がニッケル鉱山の生産再開を行うには良い市場となった。

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