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2017年11月21日 サンティアゴ 村上尚義

チリ:CODELCO、今後10年間の投資額として40bUS$を見込む

 2017年10月13日付けメディア報道によると、Alejandro Rivera CODELCO経営・財務担当副総裁は、銅鉱業における様々な状況に対して経営を強化するために、今後10年間の投資額を総額40bUS$に増やし、一方で負債を削減すると述べた。
 投資額の内訳として、現在実施されているChuquicamata銅鉱山坑内採掘プロジェクト(建設進捗率約55%、2019年操業開始予定)、El Teniente銅鉱山新規レベル開発プロジェクト(建設進捗率約44%、2023年操業開始予定)およびAndina Traspasoプロジェクト(建設進捗率約41%、2020年操業開始予定)へ約20bUS$、そして銅製錬所の排出新基準に適合するためにChuquicamata、Potrerillos(El Salvador銅鉱山)、VentanasおよびCaletones(El Teniente銅鉱山)の各製錬所の近代化計画に約19bUS$が予定されている。
 一方、CODELCOの2006~2015年の負債額は約10bUS$であったところ、現在の負債額は約14bUS$に達している。2016年の営業キャシュフローに対する負債比率は約5倍であったが、銅価の上昇により2017年末には比率が約3倍程度に低減される予想となっている。
 CODELCOの2017年上半期決算発表によると、銅価の回復、大型開発プロジェクトの最適化およびコスト抑制の結果、EBITDA(Earnings before Interest, Taxes, Depreciation and Amortization)は2.289bUS$となっている。

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