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2017年11月29日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:加Torex Gold社、Guerrero州保有鉱山、混迷を続ける

 2017年11月23日付け地元紙によると、メキシコ警察当局は、加Torex Gold社がGuerrero州に保有するEl Limón-Guajes(ELG)鉱山において労働紛争に端を発する死亡事故が発生したと発表した。メキシコ鉱山冶金労働組合(SNTMMSSRM)は、死亡した2名の労働者は、ELG鉱山労働者であり、封鎖活動に参加していたELG鉱山労働者であると述べたが、死亡した男性のELG雇用記録は確認されておらず、銃撃事件は鉱山から15㎞離れた場所で発生したとの情報もあり、麻薬カルテルの抗争により男性が殺害された可能性がある。なお、加Torex Gold社は、本件報道は誤報であることを発表している。Guerrero州は、近年、麻薬カルテルによる抗争、事件が続いている州であり、ELG鉱山、及び近隣のLos Filos鉱山の従業員は、2015年に誘拐事件の対象となりLos Filos労働者3名が殺害される事件が発生し、Goldcorp社は4月にLos FilosをLeagold Mining社に売却している。ELG鉱山は、2016年の商業生産開始以降、地域住民による封鎖活動が発生している。同社幹部は、封鎖活動の終焉に向けた安全確保の検討を進めていると発表しており、2017年同鉱山生産目標を350,000〜380,000ozから300,000ozを下回る可能性がある、に引き下げている。

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