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2017年11月29日 モスクワ 黒須利彦

ロシア:ロシア天然資源環境省、レアメタルに対する鉱物採取税引き下げを提案

 2017年11月13日付の地元報道等によると、ロシア天然資源環境省は、レアメタルの採取・生産促進と利用効率向上を目的として、レアメタルに対する鉱物採取税率を8%から4.8%に引き下げる意向である。固有鉱床を形成するレアメタル、他の鉱物の随伴成分であるレアメタルのいずれも対象としている。同省が作成した関連の税法修正法案は政府への提出準備中である。
 ドンスコイ天然資源環境相は、「修正法案による施策の目的は、レアメタルの採取・生産の促進である。法案は、税法におけるレアメタル一覧を明確化し、レアメタルに対する鉱物採取税率の算定方法を修正している。修正により、レアメタル鉱床開発及び鉱石からの随伴レアメタル抽出の新規プロジェクトがさらに促進される」としている。
 また、修正法案は、レアメタル鉱石及びレアメタルとされる鉱種の定義を明確化している。これらに分類することが提案されているのは全34種(リチウム、セシウム、ベリリウム、ストロンチウム、カドミウム、スカンジウム、インジウム、タリウム、ガリウム、ゲルマニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、セレン、テルル等)である。

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