コスタリカ：加Infinto Gold社、Las Crucitas鉱業コンセッション仲裁判決、延期

　2017年12月6日付け地元紙によると、加Infinito Gold社（本社：バンクーバー）は、国際投資紛争解決センター（ICSID）に対し、コスタリカ政府に損害賠償を求める仲裁請求を行っているが、同請求に対する決定プロセスは延期されたと報じた。
　コスタリカ政府は、同国における露天掘工法による金属採掘を禁止し、2011年に同社が保有するLas Crucitas鉱業コンセッションを無効にした。これに対し、2014年Infinito Gold社は、1993年からのLas Crucitas鉱山開発費用94mUS$の損害賠償と、その間の利子要求をICSIDに提訴してきた。コスタリカ外務省は、声明の中でICSIDは、Infinito Gold社のLas Crucitas金プロジェクトのコンセッション（鉱区権）のキャンセルに係る判決は延期された旨発表し、ICSIDは、この件の複雑さを考慮して議論を詳細に確認する時間が必要であるとのコメントを発表した。なお、ICSIDは、新たな審議プロセスを検討し、スケジュールを組む必要があるが、今後スケジュールは現在のところ未定である。