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2017年12月19日 リマ 栗原健一

コロンビア:鉱物生産量、下落傾向が続く

 2017年12月6日付け地元紙によると、コロンビア国家統計行政局(DANE)は、2017年第3四半期の鉱産物生産量は前年同期比2.1%減少したことを明らかにした。DANEによると、石炭生産量は前年同期比10.6%減、金属鉱物生産量は9.8%減、非金属鉱物は4%減と、いずれも減産したことが影響した。
 一方鉱山エネルギー省や国家鉱業庁(ANM)は、第3四半期の石炭生産量は21.5百万tで、前年同期の23.4百万tから8%減少したと発表し、特にLa Guajiraの生産量が前年の9百万tから7.3百万tへと17%減産したことが影響したと説明した。
 一方金に関しては、政府が金の合法性を管理することを目的として導入した鉱物取引事業者登録(RUCOM)等の制度や生産上限の見直し等が、生産量の減少に反映されているとの見方を示した。さらにArce鉱山エネルギー大臣は、金の生産量は第2四半期390,000oz、さらに第3四半期には288,000ozとなり、政府による追跡・コントロールの効果が表れていると説明、「違法鉱業がまっとうな鉱業の座を奪うことがあってはならない。今後も政府は違法鉱業採掘に対しては規制を行っていく一方で正規鉱業には支援を続けていく」との方針を示した。
 なお、2017年第2四半期と第3四半期の比較において、ニッケルは19.1mUS$から25.7mUS$へと34%増産したほか、鉄鉱石は36%増の191,000tを達成した。

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