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ニュース・フラッシュ

鉱種:
アルミニウム/ボーキサイト
2017年12月22日 ジャカルタ 南博志

インドネシア:国営鉱業持株会社Inalum設立のシナジー効果

 2017年12月6日及び18日付地元メディアによると、国営鉱業持株会社Inalum設立により、そのシナジー効果として製錬所や発電所の開発が計画されている。国営鉱業持株会社Inalum(PT Indonesia Asahan Aluminium)は11月29日、国営鉱業会社3社ANTAM(PT Aneka Tambang)、PTBA(PT Bukit Asam)、PT Timahの政府保有株式のうち、それぞれ65%、65%、65.2%をInalumに移管することにより設立された。
 シナジー効果の一つは、ANTAM、Inalum及び中国Aluminium Corporation of China社(Chinalco)が手がけていた西Kalimantan州Mempawahのスメルターグレードアルミニウム製錬所の建設プロジェクトの加速化である。これにより、ANTAMはカリマンタンで採掘したボーキサイトをアルミナに加工して輸入する必要がなくなり、Inalumは豪州やインドからアルミナを輸入する必要がなくなる、との効果が高まると見られる。
 また、PTBAがこれら他の国有会社と共同で発電所を開発することにより、自社の石炭鉱山だけでなくANTAMのフェロニッケル製錬所やInalumのアルミニウム製錬所に電気を供給するプロジェクトも計画されている。その他には、港湾建設の下流事業への投資も拡充する予定。

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