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2017年12月26日 ジャカルタ 南博志

フィリピン:鉱業業界団体がカナダの持続可能鉱業基準を採用

 2017年12月20日付地元メディアによると、フィリピン鉱業会議所(COMP)は、カナダ鉱業協会(MAC)が定めた「持続可能な鉱業(TSM)イニシアチブ」を採用することを決定した。TSMイニシアチブは、MACが全加盟企業に対し義務付けている、カナダ国内での操業の環境や社会的貢献の基準であり、2004年から導入されたもの。鉱滓の管理、排出ガスの管理、生物多様性の保全、地域社会への奉仕、安全衛生等に関する実績を一般公開させ、3年に一度の外部機関によるそれらの検証を義務付けている。
 これはDuterte大統領が鉱業界に社会的貢献の強化を求めたことに対応した措置で、12月19日にCimatu環境天然資源大臣の立ち会いのもとCOMPとMACが提携の調印を行った。カナダ以外で同基準を採用するのは、フィンランド、アルゼンチン、ボツワナに次いで4か国目でアジアでは初となる。

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