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メキシコ:国内金生産は引き続き減少
2017年12月28日付け地元紙は、2017年10月時点の金、銀、銅生産量を報じている。概要は以下のとおり。
国内金生産量は2017年1月から10月にかけ前年同期比0.7%の減少となり2年連続の減少となった。金価格は回復したものの、生産量には反映されなかった。Sonora州における金生産量は国内生産のうち34.3%を占めるが、前年同期比5.2%減、Durango 州同10.4%減、一方でChihuahua 州12.3%増、Zacatecas州10.6%増、Guerrero州8.4%増であった。金価格は2017年1月から10月にかけ前年同期比0.4%下落した。最近ではビットコインなどの仮想通貨に投資家の注目が高まる中、金の魅力は低下し、金価格は低迷していると考えられている。
銅の1月から10月の生産額は209,804百万ペソに達した。Sonora州が生産の84.7%を占めるが、前年同期比2.2%減少したことから、国内生産量は1.3%減少した。銅価格は回復の傾向を示すが、生産量に影響することはなかった。世界最大の銅消費国である中国の需要が低下したことから、10月の銅価格は下落した。専門家は、資産バブル形成を防ぐため中国政府による経済措置が取られているという。
銀は、10月の時点で生産量は前年同期比0.6%減となった。原因は市場価格の変動と需要の伸び悩みとみられる。州別ではOaxaca州30.5%増、Coahuila州17.8%増、Chihuahua州6.6%増、Hidalgo州4.7%増、Guerrero州2.5%増、Zacatecas州2.2%増、Sinaloa州42.3%減、Nayarit州19.8%減、Baja California州17.2%減、Durango州15.3%減、Guanajuato州10.8%減となった。最も生産量が伸びたOaxaca州では、現在José Luis de la Cruz地域に高いポテンシャルがあると注目されている。一方、最も生産量が減少したSinaloa州には、他の州と比べ投資が停滞したことが背景にあると考えられる。
