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ニカラグア:加B2Gold社がニカラグアに保有する鉱山の生産量、回復予想
2018年1月11日付け地元紙によると、加B2Gold社(本社:バンクーバー)は、同社がニカラグアに保有する鉱山からの金生産量が2017年は減少したものの、2018年は回復すると予測している。
La Libertad鉱山の2017年金生産量は、2017年当初の計画では110,000~120,000ozであったが、90,000~100,000ozに下方修正されていた。最終的には2016年の132,431ozから生産量を大幅に減少させただけではなく、下方修正した下限値にも届かない82,337ozという結果となった。これは、当初計画していた同鉱山のJabalí Antennaピットを含む新採掘地域の開発が大幅に遅れたことが影響している。なお、そのJabalí Antennaピットからの生産は2018年第3四半期から開始されると予想されており、同鉱山の2018年の金生産量は115,000~120,000oz、キャッシャコスト(cash operating cost)745~790US$/oz、全維持コスト(AISC)1,050~1,100US$/ozと同社は推計している。
El Limón鉱山の2017年金生産量は、2016年の45,483ozから42,776ozに減少した。2017年当初は50,000~60,000ozと計画していたが、同鉱山のSanta Pancha地区の高品位鉱床地区において地下水汲み上げ問題が発生したことから、同社は同鉱山の2017年生産量を40,000~50,000に下方修正していた。なお、2018年金生産量は55,000~60,000oz、キャッシャコスト700~750US$/oz、AISC 1,135~1,185US$/ozと推計されている。なお、同社は、品位:Au 0.8~1.0g/tを持つEl Limón鉱山の選鉱過程から発生した尾鉱(tailing)の再処理に係るFS調査を開始しており、同処理により9~11年、20,000~25,000oz/年の金生産が可能との考えを示している。
