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ペルー:Buenaventura社会長、2018年鉱業見通し
2018年1月23日付け地元紙によると、Buenaventura社のBenavides会長は、2018年のペルー鉱業の展望について、Quellaveco銅プロジェクト、Tia Maria銅プロジェクト、Michiquillay銅プロジェクト等の開発が進むほか、既存鉱山の拡張プロジェクトにより鉱産物生産が増加するとし、鉱業セクターにとって前向きな1年となるとの考えを示した。
その一方で、今後も、投資に歯止めをかけかねない煩雑な許認可手続きのプロセス改善に取り組み続けなければならないとの考えを示した。
一方、2012年から停止状態となっているConga金・銅プロジェクトについては、現在の銅価格において、Congaプロジェクトを単独で実施することは経済的に非現実的であるとの考えを示した上で、将来的にGaleno銅プロジェクトやMichiquillay銅プロジェクト等の鉱業権者との共同開発等、開発に向けた方策を検討中であるとコメントした。さらに、Congaプロジェクトは本来Yanacocha金鉱山の減産を補う目的を担っていたのが、地域社会からの理解を得られず、反対運動によって過去に開発の機会を逃したとの見方を示した。また、結果的に現在もYanacocha鉱山では操業が継続しているほか、硫化鉱鉱床における探鉱のほか、コスト削減の取り組み等が行われていると説明した。
さらに、Michiquillay銅プロジェクト、El Galeno銅プロジェクト、La Granja銅プロジェクト、Conga金・銀プロジェクト等が含まれるペルー北部の銅ポテンシャル地帯を開発し、2017年に水害による甚大な被害を受けた同地方の復興に貢献することの重要性を説いた。
その上で、政府によって発表された事前社会投資基金(FAS)については、今のところ効果は表れていないようだとコメントした。
