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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2018年1月30日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:2017年金生産企業調査結果

 2018年1月18日付け地元紙によると、メキシコで操業中の金生産企業を調査した結果、4社が2017年生産計画を未達成であるものの、その他の企業については見込み量を上回り、目標生産量を達成していた。なお、メキシコ金生産企業23社を対象とした業界調査では、調査企業全社の2017年生産量は、2016年の120.7tから117.2tへと減少している。
<2017年金生産計画量未達成企業>
・加Torex Gold Resources社
 2017年末に2か月間生産停止を強いられたEl Limón-Guajes鉱山へのアクセス道閉鎖により計画量よりもはるかに低い生産量となった。Guerrero州に位置する同鉱山の産金量は、当初計画量10.9~11.8tに対し7.5tであった。同社は、鉱山開発建設工事中に使用した道路を使用することで、サイトへのアクセスを達成したため同鉱山の操業を再開した。
・加Pan American Silver社
 メキシコに保有する3つの鉱山の金生産量は、2017年1月の当初計画量3.5~3.7tに対し3.4tであった。要因は、Dolores鉱山の当初生産見込み量が3.2tと当初計画を下回ったためである。
・加Premier Gold社
 Mercedes鉱山は、当初計画量2.64~2.80tに対し2.57tと計画を下回った。期待したよりも低い品位、土地条件の困難及び周辺の森林火災は、生産に影響を与えた。
・加New Gold社
 Cerro San Pedro鉱山は、当初計画量1.09~1.40tに対して1.07tの金を生産した。鉱山寿命により積極的な採掘作業は2016年に終了し、2018年は残留ヒープリーチング操業を継続する。
<2017年当初計画量を満たしたもしくは超えた企業>
・加Alamos Gold社
 2017年当初計画量をわずかに上回り6.85tの金を生産した。Mulatos鉱山は、当初計画量の上端に達し4.98t金を生産。El Chanate鉱山は、当初計画量1.56~1.87tを僅かに上回る1.88tとの結果になった。
・加Alio Gold社
 San Francisco 鉱山は、当初の見込み量2.18~2.33tを上回り2.60tの金を生産した。Sonora州の資産の鉱山計画の見直しを完了した後、その総見込み量を2.67~2.86tに増加させたが、ズリ除去率の上昇により粗鉱処理量が遅れた結果、新たに2.55~2.67tへ修正している。
・加Furtuna Silver Mines社
 San Jose鉱山は、当初計画量1.61tを上回る1.74tの金を生産した。
・米Hecla Mining社
 San Sebastian金・銀鉱山は、当初計画量653~778kgを上回る783kgの金を生産。
・加Leagold Mining社
 2017年4月に加Goldcorp社から買収し傘下に治めたLos Filos鉱山は、当初計画量5.75~6.22t内の5.95tの金を生産した。
・加Argonaut Gold社
 El Castillo金鉱山とLa Colorada金・銀鉱山の複合体において当初金換算計画量3.58~4.04t内、3.94tの金換算生産量を達成した。

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