ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- 鉛 銀 亜鉛
ホンジュラス:加Ascendant Resources社・El Mochito鉱山の今後の見通し
2018年1月22日付け地元紙は、加Ascendant Resources社(本社:トロント)が保有するEl Mochito鉱山に関する特集記事を掲載している。概要は以下のとおり。
Ascendant Resources社はホンジュラスで鉱山開発を行う数少ない企業の1つである。同社が保有するEl Mochito鉱山は2016年末にベルギーNyrstar社より買収し、鉛、銀、亜鉛を生産している。同鉱山では、買収後にオペレーション体制を改善したことから、生産量は2017年第4四半期には増加している。粗鉱処理量は2016年の1,250t/日から、2017年には最大処理能力の80%に当たる2,400t/日にまで拡大し、それによりキャッシュフローはプラスに転じた。同社は、政府や地元コミュニティと良好な関係を維持しており、今後は同鉱山の探査活動を進め、新たなプロジェクト取得を計画している。しかし、現在、浮遊選鉱プラントの老朽化問題を抱えており生産量増に向けた課題が浮き彫りとなっている。同社は、プラントの改良を図り、2018年9月には生産量が最大に達すると予想している。また、6~8月には新たに複数の鉱山機器を導入する予定であり、キャッシュフローが大幅に改善することが期待されている。
同社幹部は、ホンジュラスでの鉱業活動に一定の理解を示しつつ、同国の鉱業法、環境規制による鉱山活動実施は難しい点が多く、各規制の見直しを期待していると述べ、見直しを行うことで、チリ、ペルーなどといった鉱業国と比べて活動する企業が少ない現状を改善出来る点を政府に強調したいと語った。
