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2018年2月28日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:Sonora州鉱業クラスター進捗状況

 2018年2月22日付け地元紙によると、Sonora州鉱業クラスター会長は、同組織を運営・管理する理事会メンバー(州鉱業部長、鉱業クラスター会計係及び市民団体ディレクター)に対し、安全、持続可能な発展、技術・研究開発、サプライヤー・請負業者及び人的資本形成の5つの作業部会の2017年11月~2018年2月の活動報告を行い、懸案事項の確認と意見交換を行なった。なお、通常セッションには、Sonora州鉱業クラスターに製品やサービス提供に係るプレゼンテーションを実施したサプライヤー企業、Secopsa社、Bailac社及びKomatsu社等も参加している。主な発言内容は以下のとおり。
・理事会長(Sonora州経済局鉱業部長)
 メキシコは、銀、金、銅の産出国であり、なかでも金、銅の主要生産州であるSonora州鉱業の発展に向けた前向きな絵姿が見える。鉱業クラスターは、Sonora州におけるこの鉱業を更に発展させるために不可欠な活動である。長時間の無事故達成を続けたEl Chanate金鉱山を保有しているクラスターパートナーである加Alamos Gold社を祝福したい。今後も優良事例を促進し、鉱業の社会基盤を強固にしていきたい。
・サプライヤー・請負業開発委員長
 コンサルタント及びSonora大学と開発した認証プログラムに鉱山サプライヤー企業15社の参画を図った。2018年4月には、6つの企業が同認証プログラムを終了する予定である。また、2018年2月23日には、ビジネスミーティングをCaborca町で開催し、鉱山企業と地元サプライヤー企業との連携を図った。さらに、3月14、15日には、Expo Business・Sonora-Arizona州鉱業パネル会合に出席する予定である。
・人的資本形成委員長
 鉱山地域の小学生向け児童鉱山館の設置を準備している。Nacozari de Garcia町ではCasa Grande館(Grupo México社保有社館)において夏期コースとして鉱業ワークショップを開催する予定である。
・安全委員長
 4月26~28日、鉱業安全国際フォーラムが労働安全週間の枠組で開催される。また、本年第1四半期には関係企業12社、21人が参加したサプライヤー企業訓練が実施される。
・Sonora州鉱業クラスター部長(ディレクター)
 鉱業会社等が実施している作業の成果を把握し、次回の会合を準備する。関連セクターの連携を図り、鉱業界に大きな影響を与えるものであり、ニュースとして発信するため本年3月に鉱業クラスター雑誌を創刊する。
・技術研究開発委員長
 2018年、UNAM(メキシコ国立自治大学)と協定締結を見込んでいる。業界の革新を図るための3つのプロジェクトを通じ、民間企業がUNAMや州立大学と協力してネットワークを構築する。クラスターは、その他の大学、Sonora州経済局の関係部署もパートナーとして参加し、逆循環掘削プロセス、水の汚染廃棄物の除去のためのプロトタイプの設計と開発及びSan Javier町における無煙炭特性評価の3つのプロジェクトを進めている。

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