ペルー：Minsur社、San Rafael錫鉱山廃さい回収B2プロジェクトの建設開始

　2018年2月26日付け地元紙によると、Minsur社CEOのKruger氏は、2月21日にエネルギー鉱山省からSan Rafael錫鉱山（Puno州）廃さい回収B2プロジェクトにおける建設許可を取得し、3月からの建設開始を目指した準備を進めていることを明らかにした。
　B2プロジェクトは、錫の廃さい回収事業としては世界最大規模の案件で、約200mUS$が投資され、2019年下半期の生産開始後、年間5,000tの錫が回収される計画となっている。同社は、本案件の開発によって、現在減少傾向にあるSan Rafael錫鉱山の生産量は年間20,000tから25,000tに増加し、世界第3位の錫生産企業としての立場を維持することができるとの見方を示している。
　一方、Mina Justa銅プロジェクト（Ica州）について、2017年末にFSが完了したことを明らかにし、2019年の建設開始を目指して全力で取り組む方針を示した。さらに、現在は本プロジェクトの資金面での戦略を検討していること、全て順調に進行した場合、2018年第3四半期を目途に融資交渉を完了し、2018年末には鉱山建設を開始、2020年末に生産開始する見通しを示した。
　Kruger氏によれば、Minsur社は今後3年間でMina Justa銅プロジェクトに1,600mUS$、B2プロジェクトに200mUS$、その他Mina Marta銅プロジェクト（Huancavelica州）等の案件に200mUS$の、合計2,000mUS$の投資を行う計画となっている。