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2018年3月7日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:Grupo México社保有のSan Martín鉱山、10年越しのストライキ、終結合意

 2018年3月1日付け地元紙は、墨Grupo México社が保有するSan Martín鉱山(Zacatecas州)において2007年から発生しているストライキは、ストライキ側の投票により終結の合意に至った旨報じている。同ストライキは、メキシコ鉱山冶金労働組合(SNTMMSS)元代表Napoleón Gómez氏がカナダに亡命させられた問題に端を発し、Gómez氏を支持する組合員側が政府等への抗議活動を行っているものである。連邦警察と州公安の警備の下、ストライキ終結の是非を問う投票が行われ、集計の最中にも賛成派と反対派の間で暴力騒動が発生したが、投票結果は、スト中止「賛成」262票、「反対」150票という結果になった。ストライキ発生に伴い同鉱山では銅、銀、鉛、亜鉛をはじめとする4,000t/日の操業が停止され、地元San Martín市に対する影響は大きく、鉱山労働者や関連企業、さらに卸売業、清掃業、交通関連業などで計60,000人以上の雇用が失われた。ストライキを決行した483人の労働者のうち、約200人が同社によって解雇されており、残りの労働者は現在まで抗議を続けている。

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