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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛
2018年3月9日 モスクワ 黒須利彦

ロシア:バシコルトスタン共和国で大規模な銅・亜鉛鉱床を発見

 2018年2月9日付の地元報道等によると、Severo-Kavkazskoe PGO社(Rosgeologia社傘下)は、2017年、Novopetrovskayaエリア(バシコルトスタン共和国)における硫化銅鉱床の探査を完了し、絹雲母・緑泥石・石英組成の変質岩の中に、多層化した脈状鉱染・濃集鉱染・塊状の硫化銅鉱床を発見した。この調査は沿ヴォルガ連邦管区地下資源利用局とRosgeologia社が2015年に締結した政府契約に基づき実施されたものであり、探査エリアの面積は28km2、契約金額は1億9,650万RUBである。当該鉱床の予測資源量(P1、P2)は以下のとおりである。
・銅 :P1‐38万7,000t(平均品位1.44%)、P2‐15万1,000t(平均品位1.28%)
・亜鉛:P1‐63万8,000t(平均品位2.37%)、P2‐26万8,000t(平均品位2.28%)
・金 :P1‐62t、P2‐25t
・銀 :P1‐620t、P2‐167t
 また、塊状硫化銅鉱床の複数の鉱石(3~5m)で、極めて高い品位(最大でCu 20%、Zn 25%、Au 16g/t、Ag 148g/t)が認められる。地質経済評価により、坑内掘りによる開発の妥当性が示された。生産コストに対する採算水準は16.3%となる。当該エリアの明白な商業的意義を踏まえ、将来的に、Rosgeologia社は、地下資源利用ライセンスを申請し、評価作業と主要成分(銅・亜鉛)及び随伴成分(金・銀)の埋蔵量の国家バランスへの登録を行う予定である。

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