豪：公正労働委員会、CFMEUを含む3労働組合の合併を承認し、スーパー労働組合が誕生へ

　2018年3月6日付の地元メディアは、豪州の労働組合であるCFMEU（The Construction, Forestry, Mining and Energy Union）とTCFUA（Textile Clothing & Footwear Union of Australia）、MUA（the Maritime Union of Australia）の3団体は、豪公正労働委員会から合併に関して承認を得たと報じた。CFMEUは組合員10万人以上を擁する豪州労働組合大手であり、この合併により組合員数14.4万人、310mA$の資産と年間150mA$の収入を持つ「スーパー労働組合」が3月27日に誕生することとなる。本合併に対する豪ターンブル政権と経営者側による合併を阻止しようという試みは失敗に終わった、と地元メディアは報じている。豪州建設業協会は厚生労働委員会の承認を受け、合併により豪州のサプライチェーン全体に影響を及ぼすような労働組合が生まれることは、豪州の経済と雇用を危機に陥れるとコメントした他、豪州鉱業金属協会からは、新組合による不法な妨害行為の増加を懸念する声が上がっている。