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ニュース・フラッシュ

鉱種:
リチウム
2018年3月15日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:Bacanora Minerals社Sonora州リチウムプロジェクト関係者インタビュー

 2018年3月9日付け地元紙は、Bacanora Minerals社がSonora州に保有するリチウムプロジェクトについての関係者コメントを掲載している。概要は以下のとおり。
・Sonora州では、電気自動車業界で使用され、世界からも注目されるリチウム鉱床の開発が進んでいる。経済省幹部は、同プロジェクトには約300mUS$の投資が行われる見込みであり、同州北東部・米国国境のAgua Prieta付近からのガスパイプラインを使用でき、州都であるHermosilloから約275kmにあり、立地面においても比較的恵まれたプロジェクトであると説明している。
・同プロジェクトの開発企業であるBacanora Minerals社は、10鉱区、97,389ha、埋蔵量3.5百万tの粘土リチウム鉱床であることを発表しており、これまでに同プロジェクトのプラント建設に約2,000万US$を投じている。なお、同プロジェクトは、第1フェーズとして2019年に17,500t/年で炭酸リチウムの生産を開始し、その2年後には、第2フェーズとなる35,000t/年に達する計画で、生産されるリチウムは日本などに供給される予定である。
・同社関係者は、同プロジェクトサンプルは、既にLucid、Tesla社において電気自動車用バッテリーとしての実証試験が終了している旨を明らかにし、Sonora州周辺のハイテク産業推進のバリューチェーンに、大きく貢献すると強調した。

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